令和の米白書
国民一人当たりの消費行動と、米をめぐる構造変化――令和8年度版
本書は、一人当たり消費量・品種別作付・価格・食卓の変化という4つの切り口から、日本人と米との関係の推移を数量で辿るものです。本文中の *n は章末の注を示します。図表の番号は章ごとの通し番号(例:図1-1=第1章の図1)です。
- 1一人当たり消費量の推移118kgから50kgへ、63年の軌跡03
- 2品種別作付動向コシヒカリ33.4%の内訳と、252品種の裾野09
- 3価格の変遷安定の30年から「令和の米不足」まで15
- 4食卓の変化家庭の茶碗から、中食・外食の棚へ21
- 5結論三つの構造変化27
- —参考文献引用・参照した資料(架空)31
- —図表一覧本書に掲載した図・表の索引33
本書の性格について
本書に記載する数値・団体名・統計名・図版は、すべて Web Design Lab がショーケース制作のために作成した架空のものです。実在の統計・調査機関・報道内容とは一切関係がなく、実際の政策判断や報道の根拠として引用しないでください。数値には、公表統計にありがちな水準・変動幅を参考に、妥当なばらつきを持たせています。
Chapter 01
一人当たり消費量の推移
昭和37年(1962年)に118.3kgでピークを付けた一人当たり年間消費量は、以降ほぼ一貫して減少を続けている*1。ただし減少のペースは一様ではなく、令和以降は下げ止まりの兆しも見える*2。
PHOTO 1-1
収穫期の稲田。作付面積そのものは減少を続けてきたが、単収の改善により、供給量は消費量の減少ほど急には縮んでいない。
撮影:架空/本書制作用に生成した参考画像
1962年(ピーク)
118.3kg / 年
戦後の食料増産期。主食の中心が米に一本化していた時代。
2025年(最新)
0.0kg / 年
ピーク比で半分以下。1日あたりでは茶碗にして約2杯弱の計算になる。
63年間の変化
0.0%
減少率。ただし直近10年の下落幅は、それ以前の10年より小さい。
図1-1一人当たり年間消費量の推移(1962年〜2025年)
単位:kg/年・人
| 年 | 消費量(kg) | 10年前比 | 備考 |
|---|---|---|---|
| 1962 | 118.3 | — | 統計上のピーク |
| 1980 | 78.9 | ▼17.0% | パン・麺類の家庭普及期 |
| 2000 | 64.6 | ▼8.4% | 中食市場の拡大期 |
| 2010 | 59.5 | ▼7.9% | 単身世帯比率の上昇 |
| 2020 | 50.8 | ▼14.6% | 在宅時間の増加が下支え |
| 2025 | 50.1 | ▼1.4% | 下落幅は過去最小水準 |
注
- *1「一人当たり年間消費量」は、国内向け供給量を年央人口で除した概算値(架空)。家庭内消費のほか、外食・中食での提供分を含む。
- *2直近5年(2020〜2025年)の下落幅は0.7kgにとどまり、1980〜1985年の下落幅(約4.6kg)と比べて小さい。中食・外食での米利用が下支えしているとみられる(第4章参照)。
Chapter 02
品種別作付動向
全国の作付面積のうち、コシヒカリが占める割合は33.4%*1。単一品種としては突出する一方、登録品種は252に上り*2、「その他」区分がコシヒカリに匹敵する裾野を形成している。
図2-1品種別作付面積シェア(令和7年産・上位7品種+その他)
単位:%
| 順位 | 品種 | シェア | 主産地の傾向(架空) |
|---|---|---|---|
| 1 | コシヒカリ | 33.4% | 新潟・北関東・北陸に広く分布 |
| 2 | ひとめぼれ | 8.9% | 東北の太平洋側で主力 |
| 3 | ヒノヒカリ | 7.6% | 西日本の平野部で主力 |
| 4 | あきたこまち | 6.7% | 秋田を中心に東北で作付 |
注
- *1作付面積ベース。産出額ベースでは価格差の影響でシェアが変動する(第3章参照)。
- *2登録品種数は、育成中の試験品種を含まない実栽培品種の数(架空)。近年は良食味・高温耐性を狙った新品種の登録が続いている。
Chapter 03
価格の変遷
1995年から2020年にかけて、米の取引価格はおおむね緩やかな下落局面にあった*1。潮目が変わったのは2020年代半ばで、猛暑による作柄の乱れと流通在庫の逼迫が重なり、価格は急伸した*2。
図3-1米の取引価格と消費者物価指数(米)の推移(1995年〜2025年)
左軸:円/60kg 右軸:指数(2020年=100)
| 年 | 取引価格(円/60kg) | 前期比 | 主な要因(架空) |
|---|---|---|---|
| 1995 | 19,800 | — | 生産調整と在庫圧力 |
| 2010 | 12,500 | ▼36.9% | 消費減退による需給緩和 |
| 2020 | 15,600 | ▲24.8% | 緩やかな持ち直し |
| 2025 | 21,400 | ▲37.2% | 作柄不順と流通在庫の逼迫 |
注
- *1相対取引価格(架空)。産地・銘柄によりばらつきがあり、ここでは代表銘柄の全国加重平均を示す。
- *2この価格急伸は「令和の米不足(架空の呼称)」として、本白書の取材期間中にも家計・外食産業双方に影響を与えた。第4章で消費形態への波及を扱う。
Chapter 04
食卓の変化
米は「家庭で炊くもの」から「買って食べるもの」へと、接点を広げてきた*1。中食・外食・加工品での消費が全体の4割超を占める一方、朝食で米飯を選ぶ人の割合は50年で大きく縮んだ*2。
PHOTO 4-1
炊きたての一膳。家庭内炊飯は依然として最大の消費形態だが、その割合は世代・世帯構成によって差が大きい。
撮影:架空/本書制作用に生成した参考画像
図4-1米の消費形態の内訳(令和7年)
単位:%(消費量ベース)
- 家庭内(炊飯)0.0%
- 中食・惣菜0.0%
- 外食0.0%
- 加工品(米菓・日本酒等)0.0%
図4-2朝食に米飯を食べる人の割合(1975年/2025年)
単位:%
注
- *1中食・惣菜には、コンビニエンスストア・スーパーの弁当・おにぎり類を含む。外食には給食を含まない。
- *2朝食を欠食する層の増加も、この割合の押し下げに寄与している(欠食率は本書の対象外)。
Chapter 05
結論
第1章から第4章までの数値を接続すると、三つの構造変化が見えてくる。
01
減少は続くが、減速している
一人当たり消費量は63年で半分以下になったが、直近10年の下落幅は縮小した。中食・外食での米利用が下支えしている(第1章・第4章)。
02
品種は一極集中と裾野の両極化
コシヒカリが33.4%を占める一方、252品種の合計もほぼ同じ規模に達する。中位の品種が育ちにくい構造にある(第2章)。
03
価格は「安定」から「変動」へ
30年にわたる緩やかな下落局面は終わり、作柄と流通在庫に左右される変動局面に入った。家計への影響は今後も注視が必要(第3章)。
消費量の減少という長期トレンドは、この10年でペースを落とした。その主因は、家庭内の食卓から中食・外食という「食べ方の多様化」に米の消費が付いていったことにある。一方で、品種構成の一極集中と、2025年にかけての価格急伸は、供給側の余力が薄くなっていることを示唆する。「量」の縮小よりも「値」の不安定化が、今後の主要な論点になるとみられる。
本書で扱った数値はすべて架空のものであり、実際の政策・報道・研究の根拠とすることはできない。実データに基づく検討には、巻末の参考文献(架空)に準じた、実在の統計機関が公表する一次資料を参照されたい。
参考文献REFERENCES(すべて架空)
- 全国米穀動向研究所『食料需給の長期系列 令和8年版』(架空)、令和8年。
- 全国米穀動向研究所『水稲品種別作付動向調査 令和7年産』(架空)、令和7年。
- 全国米穀動向研究所『米穀価格動向調査 年次報告』(架空)、令和8年。
- 全国米穀動向研究所『食料消費形態調査 令和7年』(架空)、令和7年。
- 全国米穀動向研究所『食生活定点調査 第12回』(架空)、令和7年。
- 米穀流通連絡協議会(架空)『相対取引価格の推移に関する報告』、令和8年。
- 全国米穀動向研究所 編集部『令和の米白書 制作ノート』(架空・本書の編集方針を記した内部資料)、令和8年。
図表一覧LIST OF FIGURES & TABLES
- 図1-1一人当たり年間消費量の推移(1962〜2025年)p.04
- 表1-1一人当たり年間消費量の推移(抜粋)p.05
- 図2-1品種別作付面積シェア(令和7年産)p.10
- 表2-1上位品種の作付シェアと産地の傾向p.11
- 図3-1米の取引価格と消費者物価指数の推移p.16
- 表3-1取引価格の推移(5年ごと)p.17
- 図4-1米の消費形態の内訳(令和7年)p.22
- 図4-2朝食に米飯を食べる人の割合(1975/2025年)p.23